昭雲工房のブログ記事
2016 09/04 11:03
『生命現象は運命的であつて、「受け取られ」「授けられ」「与えられ」「賜物」であつて、 これが家内的な「与える貰ふ」即ち相互的「分け合ひ」の基である。 祖先から子孫に亘つて生命現象の相互的授受であつて、ここには絶対的(切り離れた) 授者も受者もなく、すべてが相互的「持ちつ持たれつ」の「分け合い」である。 この相互連結から飛離れて(切断して...
2016 09/03 17:45
「今日の戦争は経済戦(経済支配の世における戦)と謂はれるが、 厳密には不経済戦であつて、空費乱費の競争である。 人命までも空費される。昔の征伐や征討は医師が病気を 退治すると等しく不正を懲らし邪を防いだ。」 「もともと「戈(ホコ)を止(ト)める」の武(止戈は「クワヲトドケル)と読み、 乱逆を治め止めること。左伝宣公十二年に「楚子曰く、...
2016 09/03 08:28
「歴史の奥に運命があり、人間が生まれる前に自然がある。 しかしてこれには理性も自由も力も手が届かない。 ここには理想も自由もない。従て専制もない。 日本人として生れたのは自然であり運命である。これは征服出来ぬ。 如何に征服に突進しても、自然内運命内に留らざるを得ない。 日本人として生まれたことは選択の自由ではなく、又専制でもない。 寧ろ...
2016 09/02 18:55
「金が物々間の流通具である間は未だ物の束縛の下に在るから物によって支配されてをるが、 物より離れて単に金と金と相対するやうになるときは、物はたゞその支配下で駆使され、 金と金とは純粋な主体即ち主権者となつて力(量)の大小に従て征服し又征服される。」 「人間は貧乏なるが故に奴隷になつたのではない。 先づ奴隷にされた(征服-他人化)から貧乏...
2016 09/02 11:16
仕事とは先人から学び、それを習い、そして後に続く人に伝える事だと思います。 大学の時に研究室の先生達がやっている事を見てそれを強く感じました。 個々の研究はほとんどの場合、たいした意味を持たず後の参考程度にしか ならないように思えてビックリしました。 研究室は、何か世の役に立つ大きな発見や発明につながるものに あふれていると思っていたか...
2016 08/28 10:10
このままであれば、11月にはめでたく満60歳になります。 払い続けてきた国民年金はこれで納め仕舞いです。 あらためてお金の事を考えれば、生まれてからこのかた 幼稚園から義務教育を終えて高校へ進みさらに遠く都会の 大学にまで行って無駄とも言える多くのお金を消費したのみならず 人間が生きていくには直接関係ない創作の仕事にしがみついて 社会経...
2016 07/23 21:01
「何もしないをしているんだよ」は、たしかプーさんの言葉です。 検索で調べようとしたら、何もしない時間を持つと仕事の効率が上がると言うような話が出てきました。 それは「何もしないをしている」のとは何かが違うように思えます。 父は疲れ果てて仕事が出来なくなる事が多かったので、 私が「休むのも仕事のうちだ。」と言うと昼寝をするようになりました...
2016 07/13 21:01
私の祖父は明治34年(1901)生れで、名前は山田哲(さとし)です。 父の生まれた大正14年頃から木彫刻専業を目指して大阪の学校へ通うなど 本格的な勉強をしたそうです。 最初の雅号はたしか「頭童(ずどう)」と名乗ったと聞いています。 由来は「ずど」、岡山弁の「たいへんな」と言う意味の接頭語です。 それから「勝雲(しょううん)」と変更した...
2016 07/05 21:21
芸術作品や工芸作品に作者の人柄、性格やその時の精神状態が出るのかどうか という話があります。 以前にブログに書いた事がありますが、若い頃にある岡山の著名なお方に ご案内いただき岡山美術館の館長さんにお会いしました。 簡単な紹介をされて挨拶したら、 「そういうのが一番困るんだよね。作者の内面がどうとか美術には関係ない ものを創作の一義に持...
2016 06/15 19:49
「叩き彫」は普通にあった言葉ですが、我が祖父の木彫刻や木版画を彫る方法が ノミをゲンノウで叩いて細かなところまで仕上げてしまうのを見た棟方志功が 山田昭雲の「叩き彫」と言った事で「叩き彫・昭雲工房」と名乗るようになったのです。 看板や印刷物に使い始めたのは昭和40年頃なので、ざっと50年の歴史です。 「叩き彫」で検索すると私のホームペー...